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「〜てやまない」をどうやって教えたか

日本語の教案
大澤寺(だいたくじ)(大阪市)
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〜てやまない

次のJLPT-N1の文法問題を解説しなければならないときでした。

戦争が早く終結することを願って(    )。
⒈ かたくない   ⒉ やまない   ⒊ ほかならない   ⒋ あたらない 

先生:「戦争が早く終結することを願って・・・」ですね。
    かっこの中に入る易しい言葉は何ですか。

学生1:「願っています」です。

先生:「〜ています」と同じ意味になるのは1から4のどれですか。

学生1:2の「やまない」です。

学生2:どうして「やまない」が「〜ています」の意味になるんですか。

先生:雨が降っています。雨が止みません。雨が止まない。どうなりますか。

学生2:雨が降り続きます。

先生:「雨が止まない」と「雨が降り続きます」

先生:「止まない」と「続きます」から、「止まない」は「〜ています」の意味になります。

先生:「願ってやまない」は、「願いつづける」より意味が強い「強く願いつづける」という意味になります。

〜にかたくない・〜にほかならない・〜はあたらない

想像にかたくない

→想像に難くない→想像するときにむずかしくない→簡単に想像できる

〜にほかならない

→〜以外にならない→〜になる→本当に〜になる→本当に〜である

〜はあたらない

→(矢が的に)当たらない→〜と違う

この4つを使った練習問題

ア. 想像にかたくない
イ. やまない
ウ. 〜にほかならない
エ. 〜はあたらない

⒈ 今は社会の変化が早いから、5年で売り上げが10倍になった企業があったとしても、それは驚くに(    )。
⒉ 子を先に亡くした親の悲しみは(    )。これは子どもを育てたことのある人なら、みんなそうだろう。
⒊ 政府が教育にお金をかけないということは、政府が自分で自分の国を弱くしているということ(    )。
⒋ 16世紀から20世紀初頭までにヨーロッパで創造された音楽は今でも人々の心を引きつけて
(    )。

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