〜ようにしています 導入
〈辞書形〉ようにしています
先生:皆さんはかぜをひきたくないですね。
学生:はい。
先生:じゃ、何をしますか。
このとき、みんなの日本語「翻訳・文法解説」36課の “Useful Words & Information” を見るように言いました。
実際に使うことで語彙が増やせると思ったからです。
学生;早く寝ます。
先生:早く寝るようにします。
先生:早く寝るようにしています。
次のように板書しました。
はやく ねるように します。
はやく ねるように しています。
先生:これから早く寝るように・・・
学生:します
先生:いつも早く寝るように・・・
学生:しています
次の文を書き加えました。
はやく ねるように します。
はやく ねるように しています。
はやく ねられるように、はやく ばんごはんを たべます。
先生:「早く寝るようにします/しています」の「ように」は、「早く寝られるように、早く晩ごはんを食べます」の「ように」と同じです。
次の引用がこの説明の根拠です。
複合表現の「〜ようにする」は、目的を表す「〜ように」に連続するものです。
庵功雄ほか 初級を教える人のための日本語文法ハンドブック p217
a. 戸外がよく見えるように窓を開けた。
b. 戸外がよく見えるようにした。
〜ないようにしています
先生:皆さんはかぜをひきたくないですね。
学生:はい。
先生:じゃ、何をしませんか。
このとき、みんなの日本語「翻訳・文法解説」36課の “Useful Words & Information” を見るように言いました。
実際に使うことで語彙が増やせると思ったからです。
学生:インスタントラーメンを食べません。
先生:インスタントラーメンを食べないようにします。
先生:インスタントラーメンを食べないようにしています。
次のように板書しました。
インスタントラーメンを たべないように します。
インスタントラーメンを たべないように しています。
先生:これからインスタントラーメンを食べないように・・・
学生:します
先生:いつもインスタントラーメンを食べないように・・・
学生:しています
この「します」と「しています」の違いについてのやりとりは、「〈辞書形〉ようにしています」のときと同じなので、くどすぎるかもしれません。
〜ように/〜ないようにしています 練習
変形練習
- 12時までに寝ます→できるだけ12時までに寝るようにしています。
- 野菜や果物を食べます→野菜や果物を食べるようにしています。
- わからないことは質問します→できるだけわからないことは質問するようにしています。
- お酒は飲みません→お酒は飲まないようにしています。
- エアコンをつけません→できるだけエアコンをつけないようにしています。
前件を考える問題
( )ようにしています。
解答例:できるだけお肉を食べるようにしています。
外食をしないようにしています。
このとき、みんなの日本語「翻訳・文法解説」36課の “Useful Words & Information” を見るように言いました。
実際に使うことで語彙が増やせると思ったからです。
〜ようにしてください 導入
先生:皆さんはかぜをひきたくないですね。
先生:じゃ、何をしますか。
学生:早く寝るようにします。
先生:これは1回ですか。
学生:1回じゃありません。
先生:お医者さんが かぜをひいた人に言うときは・・・
学生:早く寝るようにしてください。
先生:これは1回ですか。
学生:1回じゃありません。
先生:病院です。夜です。みんな寝ています。でも、寝ていない人がいます。
先生:看護師さんが その人に言うときは・・・
学生:早く寝てください。
先生:これは1回ですか。
学生:1回です。
先生:うち/家です。夜です。夜遅くまで子どもが起きています。
先生:お母さんが その子どもに言うときは・・・
学生:早く寝なさい。
先生:これは1回ですか。
学生:1回です。
このお母さんの「早く寝なさい」は、お母さんが怒っているときに使うので、次の絵カードでお母さんが怒っていることを示しました。
先生:リンさんは遅れて学校へ来ることが多いです。先生がリンさんに言うときは・・・
学生:遅れないようにしてください。
〜ようにして/〜てください 確認問題
- 使った道具は元の所に{戻して( )/戻すようにして( )}ください。
- ちょっとこのホッチキスを{貸して( )/貸すようにして( )}ください。
解答 1. ○/○ 2. ○/×
〜ようにしてください 練習
〜ように/〜ないようにしてください 変形練習
- 休むときは連絡します→休むときは連絡するようにしてください。
- 毎日薬を飲みます→毎日薬を飲むようにしてください。
- これから気をつけます→これから気をつけるようにしてください。
- パスワード(password, 密码)を忘れません→パスワードを忘れないようにしてください。
- 忙しくても無理をしません→忙しくても無理をしないようにしてください。
前件を考える問題
( )ようにしてください。
解答例:健康に気をつけるようにしてください。
「必ず」と「ぜひ」の違いを教えるための例文
- 宿題は忘れないで{a.必ず b.ぜひ}やってください。
- 薬は忘れないで{a.必ず b.ぜひ}飲んでください。
- この店のカレーライスはおいしいですよ。{a. 必ず b. ぜひ}食べに行ってください。
3.は、スマホを見せながら問題文を読みました。
解答 1. a.必ず 1. a.必ず 3. b.ぜひ