ベトナム人の名前ではない通りがありました
ホーチミン市の通りの名前はすべてベトナム人の名前だと思っていたんですが、アレクサンドル ドゥ ロード(Alexandre de Rhodes)通りというベトナム人の名前ではない通りを見つけました。
この通りは統一会堂やサイゴン大聖堂のすぐ近くにあるんですが、この人は、だれ、どんなことをしたんだろう?と思いました。
アルファベットを使うベトナム語の文字
ベトナム語の文字はアルファベットに記号がついています。例えば、Việt Nam(意味はベトナム)・ Hà Nội(意味はハノイ)は、Viet Nam・Ha Noi に見慣れない記号がついています。その見慣れない記号を見ないですますと、残るのはアルファベットです。
ベトナム語の文字は基本アルファベットなので新しく文字を覚えなくてもいいです。その分だけ、他の言語より勉強しやすいと言えます。
このアルファベットと記号の文字を チュー クオック グー(字 国 語)といいます。
漢字から作ったベトナム語の文字
ベトナムには10世紀頃から使われはじめた漢字から作った文字があります。その文字をチュー ノムといいます。チュー ノムは今は使われていません。
チュー ノムがどんな文字か、”Chunom.org”から紹介します。例えば「吧」。意味は「と」です。「慄」は意味が 「とても」です。「河」は意味が「川」です。「河」は日本語と同じですね。
チュー クオック グーは、いつ頃できたのか
では、ベトナムでいま使っている文字、チュー クオック グーは、いつ頃できたのでしょうか。
それは、16世紀末以後に、ヨーロッパから布教に来た宣教師たちによって造られました。その後、一部のヨーロッパ人宣教師や数人のベトナム人の成果をアレクサンドル ドゥ ロード神父がまとめて完成させました。
宇根祥夫/ゴー・ミン・トォイー 「ゼロから話せるベトナム語」
アレクサンドル ドゥ ロードはフランスからベトナムにきた宣教師で、いま使っているベトナム語の文字を完成させた人だったんです。
アレクサンドル ドゥ ロードの本の写真
このアレクサンドル ドゥ ロードの本の写真がホーチミン市総合科学図書館に飾ってありました。
1651年の出版だそうです。「アレクサンドル ドゥ ロード(宣教師)は、ラテン語を見本として使ってベトナム語の方法・やり方を伝えた。」と説明してありました。
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